今週の『ハコヅメ』情報量多すぎだろ…。
— 天野 (@blue_surface) 2021年1月21日
後で整理用にブログ書くか。
ということで、メモを兼ねて今週の『ハコヅメ』で気になったところを何個かざっとまとめます。ネタバレしかないのでお気をつけて。
次回から『ハコヅメ』が番外編『アンボックス』になるということで。
作者コメントによると「『アンボックス』の題材は殺人事件で、楽しいことは何も出てこないので、目にしたくない方が飛ばしやすいようにタイトルを変えました。」ともうコメントからして不穏オブ不穏。
そして「10話後に日常回に戻ります」とのことなので、たぶん『アンボックス』9話分で1冊にまとめる可能性高そうですね。
ちなみに、『ハコヅメ』はモーニングで連載が始まってから今まで休載なしという化け物みたいな漫画で、単行本の発売は大体2~3か月に1冊の刊行となっています。直近でいうと
13巻 2020年6月23日発売
14巻 2020年9月23日発売
15巻 2020年11月20日発売
ですね。
で、次の巻なんですが、16巻発売は現時点で2021年3月23日予定となっています。今回まさかの4か月。え、これもしかして『アンボックス』と16巻同時発売?と思ったんですが、よく考えたら合併号なしだとしても最後の9話目が3月25日になるので、単行本の発売後に雑誌発売となってしまうのでこれはないかもなーとも思ったり。
もしかしたら発売日自体が変わるかもしれませんが。それよりは2か月後の5月に17巻発売されてそこと同時刊行かもな、とも考えられます。
あ、そもそも2月11日はモーニング発売されるのか?合併号とかきそうな気もするんですが。調べりゃいいんでしょうがさすがにそこまでの気力はない。
で、こっから本編。
今回、序盤は「警察手帳の写真の撮り直し」という日常回なんですが、途中の山田とカナの会話くらいから徐々に不穏が忍び寄ってくる…気がするんですよね。
というか、ここ最近カナが出てくるとどうしても不穏な空気があるような気がしてならない。
それは10話ほど前の「若手と幹部の食事会」回の中で、若手が食事の片づけをしてる見開きが「最後の晩餐」の構図を完全に被らせてて、ちょうど「イスカリオテのユダ」の位置にカナがいたりだったり、署長が持ってきた梅干しをカナだけが苦手だと言ってこっそり食べなかったり(梅の花言葉は「忠実」)。
というミスリードを仕掛けようとしている気がしてなりません。
そもそも「ハコヅメ」はかなりいろんなところに細かく伏線張ってくる作品なので考えたらきりがないといえばそれまでなんですが。
さっきのカナだけ梅干しを食べない、という話も署長が梅の花言葉を知っているかと尋ねた後に「君は食べる必要はないんだ」と言っていることから、逆に梅干しを食べる必要はない=裏切者ではない、という意味にも読み取れます(「最後の晩餐」ではキリストはユダの裏切りを予測してパンを与えたとされている)。
予告では「最後の晩餐」オマージュの絵に被せて『この中に裏切り者がいる』と書いてあったので誰か裏切り者がいるのは確定なんですが…。
ちなみに、カナの会話の中で「ずっと学校の出席番号は4とか9の忌み数ばかり」という言葉があるんですが、ここで『ハコヅメ』の4巻と9巻。
どっちもカナが表紙にいる…。
あと今回の話数は「149話」。なに、この出来過ぎ感。
今回山田が撮った女子会写真のうちの1枚がそのまま4巻表紙になってますね。149話のタイトル「撮り直せない写真」は最初の警察手帳写真の撮り直しなのか、はたまた女子会集まりの写真なのか。「撮り直せない」の意味は、撮り直しがきかないという意味なのか、もう二度と撮ることができない光景という意味なのか。
忌み数といえば13もそうなんですが、13巻の表紙。
はい、また不穏。なんで13巻だけこんな色味なんだ。
後ろに飛び散るのは血痕…?
そして、突然の場面転換で数十年後?の警察学校長になった河合が出てくるのですが、左手薬指にしている指輪。
順当に考えれば結婚指輪だと思うのですが、それにしてはごつい。これ指輪2本してない?不穏なことを考えるならば、旦那さんが亡くなって形見として指輪を2本しているということもある。でも、それだと指のサイズが合わないからおかしいことになるのか。そして結婚したならば名字が変わってるはずなんですが、それもなし。夫婦別姓にしたのかそれとも…。
来週からの『アンボックス』の事件については川合の台詞「あの事件について話をするために、もう少しだけ頭と心の整理をつけようと思います」とあるので相当な事件だったとは思います。
「アンボックス」の意味は「箱から取り除く」。
「箱詰め」から取り落としたファイルの名前は「町山市における殺人・死体遺棄事件」。ファイルとともにあったのは在りし日の4人の写真。うわー、不穏…。
ちなみに『ハコヅメ』1話目のタイトルも「アンボックス(ハコから逃げろ)」なんですよね。これも何か意味があってのことなのか。
予告では「男女間トラブルに端を発するとある事件が彼女の警察人生を大きく変える」とあってそれを見る限りでは『アンボックス』ではカナが主役っぽいのは間違いなさそうです。「男女間トラブル」はわざわざ源と藤の顔を切り抜いて貼ってあるのが、この二人の、という意味なのか、それとも全く違うのか。
昔カナが付き合っていた同職の男性、という人物が関わってくる可能性もあるかもしれません。
何にしろ、ここから9週間はざわざわしながら過ごせそうです…。
最後に。
今回、西川係長が昇任するということで写真を撮り直していたんですが、「昇任」ってもう一つパターンありますよね、ほら、二階級上がるやつ。まあ、ちょっとこれは考えすぎか…。
追記:一つ気になるのが作者コメントで「フィクションです」って書いてること。これはどういう意味なのか。