blue_surface’s blog

なかなか更新されないブログです。漫画大好き。

アイカツはじめました。

「私の熱いアイドル活動!『アイカツ!』  はじまります!」

 

 

 

ということで『アイカツ!』です。

ちょうど昨日1stシーズン(全50話)を見終わったので感想などを。

 

 

★『アイカツ!』あらすじ
弁当屋の娘である中学1年生の星宮いちごは、弟のらいちが大ファンのトップアイドル神崎美月のコンサートチケットを手に入れるため、親友でアイドル好きの霧矢あおいを頼る。あおいのツテでチケットを手に入れた3人はコンサートへ行き、その魅力にいちごは人生初の衝撃を受けた。そんな折、あおいが美月も通う名門アイドル養成校「スターライト学園」で編入試験が行われることを知り、一緒に受けるよういちごを誘う。これといった夢や目標の無かったいちごは母親の後押しもあり受験を決意、いちごはパフォーマンスが、あおいは筆記試験が特に評価され、2人はスターライト学園に編入した。 (以上、Wikipediaより抜粋)

 

 

 

 

 

 数か月前ですかね、Twitterトレンドに『Take Me Higher』の文字が踊り出ました。「ああ、あれでしょ、V6の曲でしょ」と思ったらそうではなくTVアニメ『アイカツ!』の曲とのこと。普通の人なら「あーそっか」で終わるところなんですが、SURFACEクラスタである自分は違う、『アイカツ!』で『Take Me Higher』といえばSURFACEが誇る名ギタリスト、永谷喬夫御大の作曲じゃねーか!

 

SURFACEが解散していた2010年から2018年の間、SURFACEのギター永谷喬夫さんはほぼ表舞台には出ず楽曲提供、という形で様々な作品に作曲していました。詳しくは昔、永谷喬夫作曲集というツイートをしたのでこちらから。

 

 

 

一応、これによると『アイカツ!』関連の中で永谷さんが作曲されてるのは

Take Me Higher

『アラビアンロマンス』

『笑顔のSuncatcher』

『約束カラット』

『未来トランジット』

『RED MOUNTAIN』の6曲。

 

この作曲集リストを作る際に大体の曲は入手しており、もちろん『アイカツ!』の6曲も入手して聴いていました。でも、曲を聴くだけでさすがにアニメまで手を出してみようとは思っておらず。「だって400話近くあるんでしょ?1日1話見ても、1年以上かかるじゃねーか、無理無理!」と。あとどこで見たらいいかもわかりませんでしたし。

 

 

 が、去年dアニメストアに入会し。

 

  

  

 

アイカツ!』見始めることとなりました。そして1話感想。 

 

 

 

いや、ホント。なんて言ったらいいかわからないがCGが…。もしかしてずっとこんな感じなのか?これで永谷さんの曲を見るのは逆にショックかもな…。と思っていたのですが、CG自体は話数を重ねるごとにどんどん進化していくので大丈夫!とのアドバイスを受けたのでそのまま見続けることにしました。

 

楽曲から、しかも特定の人物の作曲した楽曲の使われ方が気になるので見始めた、というかなり特殊な入り方のため、「まあ何話か見てあまり興味が持てないようだったら永谷さん曲が出てくるまで倍速モードで見るか最悪そこまで飛ばすか…」と少し失礼な考えもしていたのですが。

 

 

 

 

 

 

結果。

いや、これ面白いわ。女児アニメ舐めてたわ、すいません。

 

 

 まず、主人公がいい。

スター宮…もとい星宮いちご。おしゃもじをマイクに持ち替えた少女。天然かつ行動派で、前向きながんばり屋。興味がある物には手が早い。こういう「天然」「行動派」なキャラはその性格が災いして得てして悪いトラブルを引き起こしがちで、そのトラブルを自ら(もしくは人の手を借りて)解決して一件落着、という形の話がままあるのだが、『アイカツ!』でそれはない。キャラの性格がストーリーを悪い方向に動かすのではなく、すべてをいい方向へ動かしていく。

 

脇を固めるキャラ達も、いちごの親友でありアイドル同期であり「自称『いちごのファン1号(今気づいたけど韻踏んでるなこれ)』」霧矢あおいや、様々なアイドル、サブキャラに至るまで「悪役」というキャラがいない。(個人的にはあおいとジョニー先生が好きです)

 

というか、『アイカツ!』の世界自体が優しい世界なんですよね。こんだけキャラがいたら一人くらいは嫉妬で何か悪い行動を起こしたりとかしそうなんですが、それがない。すべてのキャラに悪意はなく、ポジティブ思考で前に進み、壁にぶち当たり挫折することはあれど必ずそれを乗り越える。

 

「夕方6時台のアニメだからって油断しないぞ、俺は『無限のリヴァイアス』をリアルタイムで見た世代なんだ…」と思って穿って見てた自分が恥ずかしい。

 

エレベーターがなければ崖を登る。クリスマスツリーがなければ山で大木を斧で伐採する。すべてはアイドル活動、略してアイカツ。全部「アイ!カツ!」の掛け声の名の下にすべてを力業でぶん投げてる気もするがまたそれもいい。

 

あとほとんどの話が1話完結、大体が単独した話なので「続きの話が気になる…見ないと…でも時間が…」なんて気分的に急かされずにゆっくり見れることもまたいい。(一度だけ『STAR☆ANISスターアニス)』結成時に9人だったはずなのに、その話のEDが8人で歌ってて「え、1人足りないんだけど…なんかここから修羅場あるの…?」と心配になったがそんなことはなかった)

 

まさに30分でできる、見るデトックス。 

 

 

 

とは言え、それを50話重ねるとそれだけの物語それだけの想いが重なる訳で。50話途中での学園長の言葉「いちごちゃんにかかわる人たちは応援している、応援したくなるのよ…私もね」に深くうんうんと頷き、まさに視聴者の想いを代弁した発言だな…とか考えつつ。

 

というか47話『レジェンドアイドル・マスカレード』辺りからの「そろそろクライマックスが来るぞ…!」感がすごい。47話・仮面アイドルマスカレードミヤの正体は。48話・親子で崖を上るアイカツ、49話・スターライトクイーンカップ開催、1stシーズン最終50話・スターライトクイーンカップ決勝、そして…旅立ち。

 

 

特に50話。

 

 

 

あおいが!!!あおいが!!!!!

 

ネタバレ承知で書くんですが、49話ラストでスターライトクイーンカップ決勝に進出することとなったいちごに、頑張ったご褒美にパフェを渡そう!と食堂へ行ったあおいは親友のいちごがスターライト学園を退学することを、運命のいたずらか本人の口からではなくかえでから聞かされてしまう(もちろんいちごは何度か話そうとしていたが運悪くタイミングが重ならなかった、という伏線もありつつ)。

というか、いちごの退学はそれまでストーリーの中でも出てこず、視聴者もあおいと同じタイミングで初めて知ることとなるのでショックはホントにでかい。ここの時点で感受性が高い視聴者の一部はあおいへの共感がはじまっているだろう。

 

そして50話。かえでから退学の件を聞かされて普通ならショックを受けて「なんで私に言ってくれないの!?」とか叫んだりしそうなところを、あおいは「いちごが決めたことだから」と心の中に飲み込む。

 

いちごと合流した後も退学を知ってしまったことを悟られないように笑顔を作り(ちゃんといちごの口から話を聞きたいので)、いちごから学園を退学してアメリカへ留学すると聞かされた後も号泣するおとめを逆に諭したり、と親友のことを一番に思って、ファン1号だからこそ快く送り出してあげたいと笑顔を絶やさないところとか!旅立ついちごを見送るために、いちご・あおい・蘭の『ソレイユ』の3人でわちゃわちゃしてるところはあえて無声でバックに流れるのは「カレンダーガール」!!

 

他にも学園の門を出るまでいちごとずっと手を繋いでるとか、バスまで走ってる時にいちごにばれないように一瞬悲しげな表情になって風に流れていく一筋の涙とか、バスの中で表情を悟られないようにずっと外側向いてるとか、もう一つ一つの動作すべてが!!

 

 

そして最後の、蘭に「もういいんじゃないか、我慢しなくて」と言われた後の笑顔から泣き顔に変わるこの表情の変化がまた!!もうなにこの健気な子!あれだぜ、今書きながら昨日見たのを思い出して泣きそうだぜ!!え?気持ち悪いって?うるせー、ばーか!それだけ良かったんだよ!!僕、あおい姐さんのファンになります!(らいち感)

 

 

ていうかここで神曲『カレンダーガール』をフルで持ってくる采配!!!こんなの泣くなって方が無理な話だわ!!!!


TVアニメ『アイカツ!』EDテーマ「カレンダーガール」ノンクレジット映像

 

 

 

 

 

 

最高の50話でした。これからも見るわ。

 

 

 

 

で、肝心な永谷さんの曲が50話までで使われたのは、今のとこ『Take Me Higher』だけなんですよね。もうあおいが尊すぎて完全に永谷さんのことが頭から吹っ飛んでたわ。ほかの曲がいつ頃流れるかは全然知らないので(ネタバレを避けようと情報を見ないようにしている)、それも楽しみに見ていこうと思います。

 

 

 

 

そういや冒頭に 「私の熱いアイドル活動!『アイカツ!』はじまります!」 と書いたんですが、これは毎回アニメ冒頭でいちごが言うセリフで本来は 「私の熱いアイドル活動!『アイカツ!』はじまります!フフッヒ」 なんですね。「フフッヒ」ってなんだ。いや、検索したらそう書いてあったんですよね…。

 

でも確かに言われてみるとそうとしか聞こえなくなってくる。あと、これ一回撮ったものをそのまま毎回流してるもんだとてっきり思ってたんですが、まさかの毎回収録だったらしい。確かによく聞くと毎回ちょっとずつ違うわ…!!

 
アイカツ!フフッヒ♪集

 

 

 

 

というわけで新たなアイカツおじさん誕生のお話でした。フフッヒ

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